2022年のM1グランプリはウエストランドの優勝で、盛り上がりましたね。
ウエストランドのM1グランプリ優勝はめでたい一方で、筆者が気にかかったのは山田邦子の審査の影響です!
M1グランプリを観ていた方は、序盤の山田邦子の審査に衝撃を受けたのではないでしょうか!?(笑)
M1グランプリで山田邦子の審査が、ランキングにかなり影響があったように感じましたよね。
しかし、実際に分析してみるとM1グランプリでの山田邦子の審査は、ランキングに影響ないようなのです。
というわけで本記事では、改めてM1グランプリの山田邦子の審査の影響を検証していきますよ!
山田邦子の審査に対する苦情コメントや、今後のM1グランプリの採点はどうしていくべきなのかもまとめていますので、ぜひ最後まで読んでいってください!
M1グランプリで山田邦子の審査がブレブレ!
まずは、2022年のM1グランプリの山田邦子の審査を振り返っていきましょう。
2022年のM1グランプリで、山田邦子が審査して出した点数は以下の通りです。
コンビ名(出場順) | 点数 | 予選順位 |
カベポスター | 84点 | 8位 |
真空ジェシカ | 95点 | 5位 |
オズワルド(敗者復活組) | 87点 | 7位 |
ロングコートダディ | 94点 | 2位 |
さや香 | 92点 | 1位 |
男性ブランコ | 86点 | 4位 |
ダイヤモンド | 86点 | 10位 |
ヨネダ2000 | 91点 | 6位 |
キュウ | 87点 | 9位 |
ウエストランド | 91点 | 3位 |
M1グランプリ最初のカベポスターの審査、山田邦子が84点を出した時は筆者も思わず「低っ!」と声を出してしまいましたね。
まあ、でも山田邦子が84点を基準で付けていくなら、別にM1グランプリのランキングに影響はない・・・と思っていたら、次の真空ジェシカで95点を叩き出すという衝撃(笑)!!!
しかし、その後は比較的普通の採点なので、山田邦子はM1グランプリ1組目の審査で低く点数を出し過ぎて、2組目以降では軌道修正したという風に見れますね。
その証拠と言ってはなんですが、カベポスターの審査コメントでは「とても面白かった。いい点数を付けたつもりだけど、私だけカラかった?」と山田邦子は言っています。
その後、M1グランプリ3番手で登場したオズワルドの審査では「とっても大好きです。ちょっとカラめに付けましたけど、残って欲しい」と山田邦子はコメント。
えっ???
山田邦子、カラめにつけたなら、オズワルドはカベポスターより点数は下になるんじゃないのか???
カベポスターが暫定席から退場する時、「山田邦子さん、僕らのこと忘れてますよね!?」とコメントしたのがその通り過ぎて、笑いました(笑)
山田邦子さん、僕らのこと忘れてますよね pic.twitter.com/joEpxXO7d1
— 大福 (@_O_daifuku_O_) December 18, 2022
まあ、カベポスターも思うところがあったという感じですが、芸人らしく上手く笑いに変えてくれていたのは、さすがですね。
そしてM1グランプリ4番目に登場したロングコートダディに対して、山田邦子の審査コメントは「優勝かも?」と1位をほのめかして絶賛。
それなのに最高点の真空ジェシカより1点低いという謎採点!(笑)
そして他の審査員が最低点を出していたのは、キュウとダイヤモンドの2組です。
筆者も観ていましたが、明らかにM1グランプリの中ではキュウとダイヤモンドがウケていなかったです・・・。
山田邦子の審査コメントも「面白かったけど順番が悪かったね」的な渋めの感じでしたが、それでも一番最初に登場したカベポスターが最低点!!!
明らかに山田邦子のM1グランプリの審査はブレブレで、ランキングにも影響をあたえたと思えてしまいますね。
山田邦子の審査点数ブレには苦情続出!
M1グランプリの山田邦子の審査には、SNS上でも苦情が出まくっています。
やはり、トップバッターのカベポスターの審査点数と真空ジェシカの審査点数の差に、苦情が殺到していますね。
山田邦子さぁ
それはやっちゃダメだよ
最初厳し目に付けたのに周りに合わせちゃダメやって
面白かったけどトップバッターと10点差は付け過ぎ
審査員として最悪な事やってる— アガサ博士 (@kuromaku_washi) December 18, 2022
カベポスターと真空ジェシカの審査点数差は、13点でした。
山田邦子の審査点数が84点と95点で、実に11点もの点数差をつけているのです。
カベポスターと真空ジェシカのM1グランプリ順位は、間違いなく山田邦子の審査の影響を受けていると言えそうですね。
M1グランプリは芸人にとって人生が変わる場所です。
カベポスターは優勝圏内ではなかったかもしれませんが、M1グランプリの順位が今後の仕事に影響することもあるでしょう。
それを考えると、山田邦子の審査にこういった苦情が出るのも仕方ないことだと言えますね。
あとはやっぱり、山田邦子の審査でカベポスターよりダイヤモンドを上につけたのも苦情が殺到しています。
いや他の審査員はともかく山田邦子、トップバッターのカベポスターに84点つけといて明らかにカベポスターよりつまらなかったダイヤモンドに86点ってやばくないか?
人生かかってんのに遊び感覚でつけてんのかこいつ?#M1グランプリ決勝戦 pic.twitter.com/Hu5Rof40qq— ミオリネに懐くたぬき(ニカナナウラ) (@Takina__SINZOU) December 18, 2022
松本人志以外は、ダイヤモンドに最低点をつけています。
せめて山田邦子の審査がカベポスターと同じ最低点をつけていたら、ここまで苦情は出なかったでしょうね。
最後に「山田邦子はM1グランプリを観たことがあるのか?」という苦情も多かったですね。
山田邦子ほんまに毎年M-1見てた?
— かべ【サブ】 (@kabe_sub) December 18, 2022
このツイートには共感者がめちゃくちゃ多かったのか、3万以上のいいねがついて大バズリしています。
確かに、山田邦子が過去のM1グランプリを観ていたなら、1組目から84点という点数をつけることはなかったような気がします。
このように山田邦子のM1グランプリの審査には苦情が殺到してしまいましたが、実は山田邦子の審査はそれほどランキングに影響していません!!!
次の項目で詳しく分析と解説していきますよ。
M1グランプリは山田邦子の審査はランキングに影響していない!
ここまで2022年M1グランプリにおける山田邦子の審査ブレっぷりをお伝えしてきました。
では、M1グランプリ大会全体で、山田邦子の審査の影響はどれほどあったのでしょうか!?
実はよくよくちゃんと分析すると、山田邦子の審査はM1グランプリのランキングにほぼ影響していないことが発覚しました!
「マジっっっすか!?」と思われる方が多いかもですが、数字はウソをつきません。
M1グランプリの審査点数の分析結果と山田邦子の影響を、詳しく解説していきます。
山田邦子抜きでもランキングはほぼ変わらない
「M1グランプリで、山田邦子の審査の影響はかなりあったはずだ」という印象は強いですよね。
そこで、山田邦子の審査点数を抜いたM1グランプリの順位を出してみましたので、見てみてください。
2022年M1グランプリの順位と審査点数 | 山田邦子抜きの順位と審査点数 | ||||
順位 | コンビ名 | 得点 | 順位 | コンビ名 | 得点 |
1位 | さや香 | 667 | 1位 | さや香 | 575 |
2位 | ロングコートダディ | 660 | 2位 | ウエストランド | 568 |
3位 | ウエストランド | 659 | 3位 | ロングコートダディ | 566 |
4位 | 男性ブランコ | 650 | 4位 | 男性ブランコ | 564 |
5位(同率) | ヨネダ2000 | 647 | 5位 | ヨネダ2000 | 556 |
5位(同率) | 真空ジェシカ | 647 | 6位(同率) | 真空ジェシカ | 552 |
7位 | オズワルド | 639 | 6位(同率) | オズワルド | 552 |
8位 | カベポスター | 634 | 8位 | カベポスター | 550 |
9位 | キュウ | 620 | 9位 | キュウ | 533 |
10位 | ダイヤモンド | 616 | 10位 | ダイヤモンド | 530 |
山田邦子の審査点数を抜いても、M1グランプリ決勝進出の3組に変わりはありません。
それどころか、ウエストランドとロングコートダディ、真空ジェシカとオズワルドの順位が変わるだけで、他のコンビの順位は山田邦子の審査点数を抜いても同じです。
不遇に低い点数をつけられたと思われていたカベポスターも、山田邦子の審査点数の影響抜きでも8位だったという衝撃。
見ていますか、カベポスターがかわいそうだと言っていたみなさん。
山田邦子の審査点数を抜いても、カベポスターのM1グランプリの順位は変わらず、影響は全くありません・・・。
これには私も「すまんかった、山田邦子・・・」状態です(笑)
まあ、M1グランプリ決勝投票の審査も山田邦子はウエストランドに投票して、多数派でしたからね。
冷静に見たら、山田邦子のM1グランプリ審査は妥当だったと言わざるを得ません。
松本人志と立川志らくも点数差は大きい
M1グランプリにおける山田邦子の審査点数の差は、1組目と2組目で最低点と最高点(11点差)を出してしまったので悪目立ちしてしまっています。
しかし、他のM1グランプリ審査員の松本人志と立川志らくも、山田邦子に次いで審査点数には10点差を付けているんですよね。
ここでM1グランプリ審査員、全員の審査点数を見てみましょう。
順位 | コンビ名 | 山田 | 大吉 | 塙 | 富澤 | 志らく | 礼二 | 松本 | 合計 |
1位 | さや香 | 92 | 96 | 95 | 97 | 95 | 97 | 95 | 667 |
2位 | ロングコートダディ | 94 | 92 | 94 | 96 | 96 | 95 | 93 | 660 |
3位 | ウエストランド | 91 | 93 | 93 | 94 | 98 | 96 | 94 | 659 |
4位 | 男性ブランコ | 86 | 91 | 92 | 95 | 94 | 96 | 96 | 650 |
5位 | 真空ジェシカ | 95 | 92 | 92 | 92 | 94 | 94 | 88 | 647 |
6位 | ヨネダ2000 | 91 | 91 | 96 | 91 | 97 | 90 | 91 | 647 |
7位 | オズワルド | 87 | 93 | 90 | 90 | 95 | 92 | 92 | 639 |
8位 | カベポスター | 84 | 94 | 92 | 93 | 89 | 92 | 90 | 634 |
9位 | キュウ | 87 | 90 | 88 | 90 | 89 | 90 | 86 | 620 |
10位 | ダイヤモンド | 86 | 90 | 88 | 88 | 88 | 89 | 87 | 614 |
最高点と最低点の差 | 11 | 6 | 8 | 9 | 10 | 8 | 10 | – |
この審査点数一覧を見れば分かると思いますが、山田邦子の審査点数の差は特別めちゃくちゃ大きいわけではありません。
松本人志と立川志らくだって山田邦子とほぼ同じぐらい、審査に点数差はつけているのです。
したがって、山田邦子の審査点数の影響が特別大きいわけではなく、全員がそれなりの影響力を持っていたと言えます。
むしろ、あまり審査に点数差をつけなかった博多大吉はいるんか?という声もあるぐらいです。
山田邦子の点数の振り幅がすごいと話題だけど、博多大吉の点数が全然変わらないことの方が納得いかないな😮💨もっと点差つけるべきだよ…。
— みっふぃーまよまよ (@mifimayo) December 18, 2022
確かにM1グランプリで博多大吉のような審査員だと影響力が少なく、逆に差がつかなくなって困ることにもなるんですよね。
なので、山田邦子のような審査の仕方も必要とされるのも分かります。
過去M1グランプリでは普通に山田邦子以上の点差を出している
2022年M1グランプリでは、山田邦子は審査点数で11点差をつけていました。
では、過去のM1グランプリはどんな感じだったのか、気になったので調査してみました。
今の審査員メンバーが登場を始めた、2016年のM1グランプリから比較しています。
年 | 審査員 | 最高点と最低点の差 |
2016年 | オール巨人 松本人志 | 11点 |
2017年 | 上沼恵美子 | 12点 |
2018年 | 塙宜之 | 16点 |
2019年 | 松本人志 | 15点 |
2020年 | 松本人志 塙宜之 立川志らく | 10点 |
2021年 | 上沼恵美子 | 10点 |
2022年 | 山田邦子 | 11点 |
見ての通り、過去のM1グランプリと比較しても山田邦子の審査点数差は大きくなく、それほど影響がないことが分かりますね。
2018年M1グランプリの塙宜之は、霜降り明星に98点、ゆにばーすに82点を出しており、16点の差をつけています。
それに対し、富澤たけしと中川礼二の点差は6点ですからね。
むしろ、2018年の方が審査員ごとの点数差があり過ぎて、問題があるような・・・(笑)
というわけで、他の審査員や過去のM1グランプリと比較しても山田邦子の審査はそこまでダメではなく、ランキングに影響もほとんどありませんでした。
M1グランプリの審査員同士で事前に基準値あわせをするべき
2022年のM1グランプリ、最終的には山田邦子の審査点数の影響はほとんどなく、比較的納得の行く大会で良かったなと思います。
しかし、今後のM1グランプリにおいても、新たな審査員は加入していくでしょう。
山田邦子は軌道修正をしてしっかりとM1グランプリを審査できましたが、今後の審査員も同じようにできるとは限りません!
芸人にとって人生がかかっているM1グランプリ・・・たった1人のわけがわからない採点で振り回されていては、かわいそう過ぎます。
昔のM1グランプリの立川談志のように、全員が80点台を出している中で50点を出したら、もう今じゃ絶対に大炎上しちゃいますからね(笑)
山田邦子の点数に切れてるお笑いファン、2002年の立川談志の採点見たら失神しそう#M1グランプリ決勝戦 pic.twitter.com/6qofXXvMu4
— 女性専用車両専用女性 (@S46_seeya) December 18, 2022
そして審査員たちも、たった1人の影響によってM1グランプリの順位が左右されるのは本意じゃないでしょう。
だから、M1グランプリの審査員同士で事前に基準値を決めておくべきなんですよね。
90点をベースにプラスマイナスで考えておきましょう、とかね。
なんなら、トップバッターの点数は最初から85点とかに固定しとけばいいんですよ!
高くつけ過ぎて、点数がギチギチになる審査員もいますからね(笑)
あとはもっと明確に点数差がつきやすいように、各組で5点差以上つけて採点しておくとか決めておけばいいんじゃないでしょうか。
博多大吉とか、もっともっと審査に点数差をつけて評価してほしいですからね!
来年のM1グランプリの審査員は誰か分かりませんが、やはり出場者のためにも、事前に審査の仕方は決めておいてほしいものです。
まとめ
2022年のM1グランプリは「山田邦子の審査が影響大きいのでは?」と物議を醸しました。
しかし分析すると、山田邦子の審査はランキングに影響はなく、山田邦子の審査抜きでも優勝はウエストランドです!
ただ、やはり山田邦子のカペポスターの審査点数だけは不当に低く、審査コメントとも一致しないチグハグ感があります。
山田邦子は2組目以降から、周りに合わせて審査を軌道修正したと見るべきでしょうね。
山田邦子はカベポスターの点数さえ低くつけなければ、ここまで叩かれることはなかったでしょう。
山田邦子は、来年のM1グランプリだったら審査は大丈夫そうですけど、やはり事前に審査員同士で点数の基準とか決めておいてほしいですね。
色々と物議を醸した山田邦子は、2023年以降もM1グランプリの審査員なのか、はたまた新たな審査員が加入するのか・・・。
って、あんまり審査員の分析してると、ウエストランドのネタにされそうなので、この辺でお開きにしておきましょう(笑)